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2014年9月4日
投資でもっとも大切な資金管理(4)ポートフォリオのリバランス
- ページのまとめ
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- 資産ポートフォリオは、一定期間ごとに見直しをする
- 大きく増えた資産は売り、他の資産を買う
- リバランスのタイミングは年に1度、または、ライフステージが変化したとき
ポートフォリオは作っただけではだめ
資産全体のポートフォリオバランスを考えて、株や債券、不動産や預貯金など、さまざまな金融商品に分散投資をしました。しかし、ポートフォリオ管理は、一度作ったらそれでおしまい、というものではなありません。適当な時期に見直して、リバランス(バランスの再設定)をする必要があります。
言葉は難しそうですが、リバランスの考え方は簡単で、「高くなって全体に占める割合が増えた資産は売り、その分で、割合が低くなった資産を買う」というだけのことです。
なぜなら、時間が経つとそのバランスがだんだん変化してきます。たとえば、株は上がったけど、債券は下がったという具合に、それぞれの投資対象はバラバラの値動きをするのですから、時間が経つにつれて当初設定したバランスが変化してくるのは当然のことです。
いつのまには、リスク資産(株や外貨)の割合が増え、安全資産の割合が減り、全体にリスクの高い資産構成になっている、というようなことも考えられます。
多少の変化であれば、そのままにしておき、新しく投資資金を追加するときに、割合が少なくなった部分に厚く投資をする、ということにすればいいでしょう。しかし、大きな変化が出てしまった場合は、リバランスをします。
ポートフォリオリバランスの例
たとえば、上の図では当初「株20%、外貨20%、債券30%、預金30%」というポートフォリオを組んでいました。ところが、しばらく時間がたつと、株と外貨が値上がりし債券が値下がりしたことにより、バランスが変化します。
そこで、株を売り、債券と預金の割合を増やしました。こうして、最初の設定に近いバランス割合に戻ります。
見直しは年に1回と、ライフステージが変化したとき
ポートフォリオ管理は、次の2つの段階を繰り返して、続けていきます。
- <ポートフォリオ管理の2ステップ>
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- (1)安全で自分の目的に沿ったポートフォリオを設定する
- (2)一定期間が経過したら、ポートフォリオを見直して、リバランスする
リバランスはいつ行えばいいのでしょうか?
まず、基本的には年に1回のチェックをおすすめします。たとえば、お正月の休みで、時間があるときに見直してみるというのは、よい方法でしょう。(ちなみに、持ち株のチェックもあわせてするとよいと思います。)
また、結婚した、子どもができた、家を買ったなど、人生の状況が大きく変化した際には、今後のライフプランとあわせて、マネープランも変更しなければならないでしょう。たとえば、リスク資産は減らして、安全資産を増やす、といった具合です。
そういう場合にも、ポートフォリオバランスの見直し、再設定をして、リバランスを行います。