- 基礎編
- 銘柄を絞りこんで、得意株を作ろう
2014年9月4日
銘柄選びの範囲を限定してわかりやすくする
- ページのまとめ
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- 限定した範囲の中から選ぶと、選びやすい
- 趣味や仕事で知っている業界や会社から選ぶのは初心者にはおすすめの方法
- 業績や財務で選ぶのは、王道的な手法
対象の範囲を限定してシンプルに
東京証券取引所だけで、約3400社(そのうち東証1部は約1800社)もの銘柄が上場されています。そのひとつひとつを入念に調べて、その中からナンバー1の銘柄を探し出そうとするのは、不可能に近いほど難しいことでしょうし、また、それに挑戦する意味もありません。
銘柄選びはおおざっぱに、次の2点を意識していればいいのです。
- 危険な銘柄は避ける
- みんなが注目しそうな銘柄を選ぶ
しかし、それでも約3400社を対象にして選別をするのは大変なことのように感じます。
そこで、最初は選ぶ範囲を限定しましょう。なんでもそうですが、最初はなるべくシンプルなやり方ではじめて、慣れてきたら難しいやり方にトライするというのが上達の早道です。銘柄選びも、対象を絞ることで、シンプルにしてみましょう。
たとえば、次のような対象の絞り方があります。
・パターン(1)身近な、よく知っている会社から選ぶ(業務の内容で絞る)
仕事の関連の業界や、趣味でよく知っている会社、あるいは日常生活で利用している、おなじみの会社などから選ぶという考え方です。これは、初心者には、株に親しめるという点で、おすすめできます。
・パターン(2)チャート上で特定の状態になっている銘柄(チャートの動きのパターンで絞る)
長期の低迷から、上昇トレンドに入った、上昇トレンドの最中で押し目をつけた、ボックス圏の下限に来ている、など、特定のチャートの形で選ぶ方法です。
・パターン(3)ファンダメンタルズ(業績や財務)が一定の基準を満たしている会社(業績の数字や、ファンダメンタルズ指標の数字で絞る)
増収増益を続けている、PERやPBR、配当利回りなどの株価指標が一定の数字になっている、などの点から選ぶ方法です。これは、株式投資の王道ともいえる絞り込み方です。
・パターン(4)市場や企業規模で絞る(東証1部か新興市場か、大型株か小型株か、など)
東証1部の大型株は、比較的値動きがゆるやかです。激しい値動きが好きであるなら、小型株から選ぶ、リスクが多少高いですが、新興市場から選ぶといった方法があります。
・パターン(5)配当金額や株主優待の内容で選ぶ
配当利回りの高い銘柄に絞り込んだり、好みの優待品を配っている銘柄に絞る方法です。
・パターン(6)株価(購入価格)で絞る
5万円まで、10万円まで、など購入できる金額で絞る方法です。
これらの絞り込み方の、どれかひとつを使ってもいいですし、複数を組み合わせてもいいでしょう。
とにかく、何らかの方法で対象を絞って、最初のうちは、その絞り込んだ銘柄だけを、投資対象にしましょう。銘柄も、タイプによって、動きに特徴があります。銘柄のタイプを絞ることで、特定の動きに早くなれることができ、「得意タイプ」を作ることができるのです。
投資家インタビューで採りあげた、成功している投資家のみなさんも、それぞれ銘柄を絞り込んで成功しています。