ページのまとめ
  • 株の注文時には、「銘柄」「数量」「金額」などを明確に伝える
  • 株の注文手段には「インターネット」「電話」「対面」がある
  • 手数料が安いのはネット注文だが、不安がある人は電話や対面を利用することを検討できる

注文するときは「銘柄」「数量」「金額」などを明らかにする

株の売買を証券会社に注文するときには、次の内容を伝えなければなりません。

  • 銘柄名:どの株を
  • 数量:どのくらい
  • 価格:いくらで
  • 売買の種類:「買い」か「売り」か
  • 注文の種類:成行、指値、逆指値など
  • 注文の期日:本日中なのか、あるいは翌日以降の特定の日までか

たとえば、
「ソフトバンク、銘柄コード9984を100株、7480円の指値で買い。明日まで」
「ミクシー、銘柄コード2121を1000株、成行売り。本日中」 といった具合です。

株の注文手段には、種類がある

株を売買する際、その注文の手段(出し方)には、証券会社により、いくつかのコースが用意されています。自分に合ったスタイルを選ぶことが必要です。

たとえば、SBI証券では、「インターネット」「電話」「対面」という3つの注文方法を用意していますが、よっぽど手数料を気にしない人でなければ、圧倒的に手数料が安いインターネットがおすすめです。

  • インターネット:インターネットを利用して売買する。自分のペースで取引できる
  • 電話:電話による売買。電話で手軽に投資相談や注文ができる
  • 対面:担当者がつき相談しながら売買する。自分の投資スタイルに合わせてアドバイスや投資情報の提供を受けることができる
<注文の方法ごとのメリット・デメリット>
   メリット  デメリット
インター
ネット
手数料が圧倒的に安い 銘柄など、自分で選び決めなければならない
手軽、営業員とのやりとり、煩わしさがない
自宅で注文、わざわざ外に出なくてもよい
対面 銘柄選びをはじめ、投資に関する相談ができる 手数料が非常に高い
インターネットが苦手な人は難しい操作がない コースによっては店舗に出向かなければならない
電話
(投資相談あり)
自宅で注文、わざわざ外に出なくてもよい 手数料がインターネットよりもかなり高い
手軽、営業員とのやりとり、煩わしさがない
インターネットが苦手な人は難しい操作がない
電話
(投資相談なし)
自宅で注文、わざわざ外に出なくてもよい 手数料がインターネットよりもかなり高い
インターネットが苦手な人は難しい操作がない
   メリット  デメリット

インターネットは自分のペースで手軽に売買できる

株投資について、手数料はなるべく安く抑えたいと考えている人や、自分のペースで株投資をしたいという人には、インターネットによる株売買がおすすめです。

対面販売の場合は投資相談の日時をあらかじめ担当者と決めておかなければならず、空いた時間、すぐに相談を受けようと思っても都合がつかないときがあります。

対面販売の場合、担当者が自宅に訪問してくれるコースもありますが、こちらから証券会社に出向かなければならないときもあります。家に他人があがるのがいやだ、あるいはわざわざ外に出て、時間を費やすのが面倒と感じる方は、インターネットによる売買が向いているといえます。

また、対面販売の場合、担当者から勧誘の電話がかかって来るコースもあります。担当者が勧誘した銘柄が高騰することも少なくないのですが、こうした勧誘を煩わしいと感じる人、自分で好きなように株投資をしたい、そのように考える人はインターネットによるコースをおすすめします。

インターネットの操作が苦手な人は電話

対面販売とインターネットの中間として、電話による注文があります。投資アドバイスを受けられるコースと、相談はなしで注文のみを電話できるコースがあります。

電話による注文が適しているのは下記のような投資家です。(1)(2)にあてはまり、かつインターネットによる売買が苦手という人は電話が適しています。

  • 家にいながら投資相談や注文をしたい
  • 営業員への対応が煩わしく感じる
  • インターネットの操作が苦手な人

ただし、手数料は対面販売よりも安いですが、インターネットによる取引よりも高くなります。

基本的に注文は、インターネット、対面販売、電話に区分されますが、証券会社によりコースや手数料が細かく変わりますので、ホームページなどで確認するとよいでしょう。

プロのアドバイスを受けながら投資する対面販売

株投資をしていると、どの銘柄を買ったらよいか、買うには最低いくらお金が必要なのか、いくらで注文を出せばよいのか迷うときがあります。

とくに、初心者で、手数料がかなりネット証券よりも高くてもプロのアドバイスを受けながら投資をしたいと考えている場合は、対面販売がおすすめです。担当者がつくので、自分が何を優先して投資しているのか(例:多少リスクが高くても短期間で大きく資産を増やしたいなど)をよく理解して、自分に合った投資方法をアドバイスしてくれます。

対面販売は有益な投資情報を提供してくれる点も特徴です。今後の相場の見通しや伸びそうな分野など、有益な情報を提供してくれます。仕事が忙しいなどの理由で、ニュースなど、株に関する情報を自分で集める時間がないという投資家に対面販売は有効です。

ただし、対面販売の担当者も万能ではありません。推奨銘柄の株価がかならず上がるとは限りませんので、過度の期待は禁物です。

また、相談を丁寧に受けられるメリットがある分、手数料は非常に高くなります。短期で売買を繰り返すような投資スタイルでは、手数料のほうが利益よりも大きくなる可能性があります。

<手数料の違い SBI証券の例 1約定 指値注文 10万円の場合>
インターネット 電話 対面
103円(アクティブプラン) 926円(ダイレクトコース) 2700円(対面コース)