- 基礎編
- 株の売買注文のやり方
2014年8月21日
株が買えたら、ここをチェック
- ページのまとめ
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- 株が買えたら、口座管理画面の「当日約定一覧」などで、内容を確認する
- 後日郵送される取引残高報告書、年間取引報告書などを確認の上、保存する
- 購入した株について、放っておかず、メンテナンスをする
株購入後のチェック事項(1)管理画面上で約定内容の確認
株が買え、売買が成立することを約定といいます。約定したら、まずは注文した通りに株が買えているか確認しましょう。証券会社の約定内容を確認するページ、SBI証券ならば「当日約定一覧」などを見て、銘柄名や株数、価格など、誤って注文していないことを確認しましょう。
特によくある失敗が、「買い」と「売り」を間違えて注文してしまうことです。持ち株を買い足したつもりが、間違えて売ってしまっていた、というようなことは、意外とよくあります。約定が成立してしまえば、取り消すことはできませんが、またすぐに買い直すことで、被害を最小限に抑えることはできます。
株購入後のチェック事項(2)郵送される報告書でも内容の確認
約定の数日後には、証券会社から取引報告書が郵送、あるいは電子書面で交付(証券会社のマイページにアップ)されます。取引報告書には、約定日(売買が成立した日)、売り買いの別、銘柄名、株数、売買単価(1株の値段)、委託手数料、受払金額(受渡代金)などが書いてあります。これらの内容に間違いがないか再度確認しましょう。
万一、記載内容が注文内容と異なっている場合は、コールセンターに電話するか、対面販売ならば証券会社の管理責任者(支店長等)に連絡してください。
そのほか、証券会社からは「取引残高報告書」「年間取引報告書」などが郵送(あるいは電子書面で交付)されます。
株購入後のチェック事項(3)購入後も値動きや情報収集が大切
株投資は買った後、買った株価よりも高い価格で売ることで利益が確定します。買った後、たとえば自分の決めたルール通りに売れる人と、気分に任せてなんとなく売却を繰り返す人とでは、いずれ利益に大きな差が出てきます。
買った株を良いタイミングで売るには、売るまでの間、情報を収集して売り時を決めることが重要になります。株を買った後、売るまでの間、やっておくべきこととして以下のようなことがらがあります。
- (1)株価(持ち株の含み益、含み損)のチェック
- (2)ニュースなどのチェック
- (3)利益確定、損切りなどの実行
(1)株価のチェック
自分の保有している銘柄の株価および含み益(含み損)がいくらなのか、定期的に確認しましょう。
SBI証券では、ホームページから持ち株のチェックはできますが、SBI証券のHYPER SBIというツール(条件に適合すれば使用料無料)も便利です。ツールを開き「保有証券」ボタンを押すと、持ち株の状況を一覧できます。
(2)ニュースなどをこまめにチェック
ニュースによっては、株価が大きく動くことがあります。
たとえば、株価が騰がるニュースには、
「新技術の開発に成功した」
「小さな企業が業界最大手と提携(一緒に協力して事業を進める)した」
などがあり、逆に株価を下げるニュースには
「業績が市場の予想よりも著しく悪かった」
「致命的な不祥事が発生した」
などがあります。
ニュースを知るには新聞やテレビのほか、証券会社のニュース欄も有効です。自分の証券会社にログインし、ソフトバンク(9984)のページで「ニュース」をクリックすると、ニュースの見出しが一覧で表示されます。これらをチェックしながら、株価の行方を想定します。
(3)株価が動いたら、利益確定、損切りなどを実行する
口座画面の「評価損益」の欄を見ると、その銘柄の利益(損失)が現在いくらなのかわかります。それを、毎日チェックしていきます。
買った株が上がったら、利益確定、また下がったら損切りを検討します。これは、株を買う時点で、あらかじめルールを想定しておきます。たとえば10%上がったら売る、10%下がったら売る、などです。
そしてあとは、その設定株価になったら、厳密にルールを実行するだけです。
いくつか複数の銘柄を保有しているときは、そのなかで含み損が損切りラインに達した銘柄を確実に損切りしていきます。売却して得たお金で、次に欲しいと思った銘柄を新たに買います。これを続けていくうちに、自身の持ち株は、比較的含み益(買った株価よりも現値が高く利益が出ている)の銘柄が増えていきます。
とかく損切りが遅れる傾向にありますが、持ち株がなるべく含み益の多いもので占められるようにするのが利益を大きくするのに有効なやり方の1つです。