- 基礎編
- 証券会社に口座を開こう
2014年8月21日
NISA口座を理解しよう(2)利用上の注意点と向いている人
- ページのまとめ
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- 5年間の非課税期間終了後は、普通の口座に移すか、またはNISA残り期間があれば引き継ぐ
- NISA口座の株を通常の口座に株を移した後で売却益が出ると課税される点に注意
- 長期間株を保有して、配当や株主優待をもらいたい場合は、NISAはおすすめ
5年間の非課税期間が終わったらどうなる?
NISA口座で購入した株をずっと保有し、5年間の非課税期間が終わってしまった後は、選択肢は2つあります。
- 普通の証券口座に移す
- NISA新規投資期間の残りがあれば、新規の期間に引き継ぐことができる。ただし、最大100万円まで。その後さらに5年がたてば、普通の証券口座に移すしかなくなる
普通の証券口座に移した後で、売却利益が出れば、普通に課税されます。したがって、NISA口座で値上がりしたら適当な時期に売却しておいた方が、税金面では有利になります。
NISAは、こんな人におすすめ
いろいろと制限が多いNISAですが、やはり課税ゼロのメリットは大変大きなものがあります。頻繁な売買をする人には向きませんが、以下のような人であれば、NISA口座を利用するメリットは大きいと言えるでしょう。
- これから投資をはじめたい
- 頻繁な売買はしない(1年に1、2回)
- あまり多額の投資をする予定はない(数万円~せいぜい7,80万円まで)
- 配当金や株主優待をもらいながら、長く株を持っていたい
当てはまる人は、ぜひNISAで投資をはじめてみましょう。
NISAには、こんな株がおすすめ
NISA口座は、非課税枠の再利用ができないといた性質上、「長く保有して、非課税の配当金を何度も受け取る」、という使い方が合っています。
そのため、向いているのはこんな銘柄です。
- これまで長期間、安定的に高配当を出している銘柄
- 値動きがあまり激しくない銘柄
その他、NISA口座の注意点
その他、NISA口座に関する注意点を簡単にまとめました。(2014年8月現在)
- 通常の証券口座は複数の証券会社に自由に作ることができますが、NISA口座は1人1口座しか作ることができません
- NISA口座で購入できるのは、株式、ETF、REIT、株式型投資信託のみ。預金や国債などは、対象になりません
- 通常の証券口座から、NISA口座へ株などを移すことはできません。つまり、NISA口座開設前から持っている株などをNISA口座に移して、その配当金などを非課税にすることはできません
- NISA口座は非課税のため、一般口座、特定口座といった、課税方法による区別はありません