ページのまとめ
  • 東証1部銘柄は比較的値動きが緩やかで、マザーズなどの新興市場は値動きが激しい
  • 時価総額の大きな銘柄は値動きが緩やかで、小さな銘柄は値動きが激しい
  • 株主優待品で銘柄を選ぶなら、写真付きで検索できるサービスを利用しよう

「得意株」を作る

条件をいくつか組み合わせて絞り込んだ銘柄、たとえば、「ファンダメンタルズ面から見て割安感があり、かつ自分が良く知っている業界で、かつ、5万円以内で買える」銘柄のみを売買して「得意株」を作ることは、とてもおすすめです。
自分の好みのやり方で投資対象を限定して「得意株」を作ってみましょう。

たとえば、投資家インタビューに登場している野村さんは、業界を「ソーシャルゲーム、インターネット関連」に絞って、成功を収めています。

株式市場で絞る

株式市場によって上場の基準が異なります。東証1部は、企業規模が大きく、歴史も古い企業が多く上場しています。一方、ジャスダックやマザーズには、規模が小さく歴史も若いベンチャー企業が上場しています。

当然、両者の値動きには違いが出ます。まず、会社の業績自体がベンチャー企業の方が激しく動きます。急成長するかと思えば、急速に落ち込むこともあります。当然、株価の動きも激しくなることが多いのです。

また、国内外の機関投資家は、基本的に東証1部の株しか買わないという点です。つまり、新興市場の株を買っているのは、個人投資家がほとんどです。

個人投資家は、基本的に短期売買を好み、値動きが激しい銘柄を好みます。逆に、値動きが少ない銘柄は、買われません。すると、新興市場で人気のない銘柄は、機関投資家も買わず、個人投資家も買わず、ということで、ほとんど出来高がなく、株価も動かないような状態になります。

こういった銘柄を買ってしまうと、いざ売ろうと思っても思ったような価格で売れない、あるいは、そもそも買い注文がまったくないため、売ること自体ができないということにもなりかねません。ですから、まずは東証1部の銘柄から選ぶことがおすすめです。

時価総額で絞る

東京証券取引所では、東証1部に上場している銘柄を、時価総額の大きさと流動性の高さを基準に、3グループに分類し、ランキングをしています。

  • 1~100位:大型株
  • 101位~400位:中型株
  • 401位~:小型株

大型株は、発行済み株式数が多い、すなわち供給が多いために、値動きがゆるやかになります。少しの需要では株価が動きにくい、ということですね。一方小型株は、株式数が少ないため、少しの需給の変化でも、値が動きやすいのです。

機関投資家は、多額の資金を運用するため、基本的に大型株を取引きします。小型株は個人投資家の売買が中心です。値動きが軽いために、売買利益を出せるチャンスが多い反面、新興市場の株ほどではありませんが、流通性にやや難があったり、値動きが激しすぎて、売買が難しくなったりすることもあります。

配当金、優待品で絞り込む

本サイトの基本的な立場は、株式投資の目的は、売買で利益を出すこと(キャピタルゲイン狙い)ですが、それだけが正しい投資というわけではありません。

売買で利益をだすことよりも、ずっと保有して配当や株主優待をもらうことを、株式投資の主な目的にすることも、もちろん悪いことではありません。

とくに、最近は元棋士の方の「株主優待生活」がマスメディアで頻繁に取り上げられたりして、そこから優待に興味を持つ人も増えています。また、企業側でもそれに呼応するように、これまでは出していなかった株主優待を出すようになる企業が増加しました。

割引チケットや、無料券のように、お金に換算できる価値をもつものから、ノベルティグッズのように、経済的な価値を測ることはできなくても、ファンにとっては所有する喜びのあるものまで様々です。
ネット証券では、優待品に絞った検索機能を用意してある場合もあります。たとえばSBI証券では、優待の内容などでスクリーニングできる、優待専用の検索ページを設けています。写真付きで優待品が検索でき、とても便利です。

SBI証券 株主優待スクリーニング画面
<株主優待内容 一例>
企業名 株主優待内容 条件
カゴメ 3,000円相当の商品セット 1,000株以上
ANAホールディングス 搭乗50%割引券1枚、各種施設利用割引券 1,000株以上
イオン 株主優待カード(買物3%キャッシュバックなど) 100株以上
ワタミ 6,000円分の食事優待券など 100株以上

ただ、配当や株主優待は、変更になったり、取りやめになったりすることも多い、という点だけは注意しておきましょう。とくに利益がマイナス(赤字)になると、取りやめになる可能性が高いので、配当や優待狙いであっても、業績のチェックは欠かさないようにしましょう。

株価(購入価格)で絞る

これは、銘柄の絞り込みというより、必要条件になります。50万円の資金しかなければ、それ以上の株価の株は買えませんね。

注意するポイントとしては、株に投資する資金の3分の1から、多くても2分の1までの購入価格にしておくことです。間違っても、投資資金いっぱいの購入価格で買ってはいけません。

購入金額は、スクリーニング機能で絞り込むことができます。やり方は、「投資対象銘柄を絞り込む(2)業績や財務で限定する」で説明していますので、そちらを参照してください。