- 基礎編
- はじめに準備しておくこと
2014年9月4日
初心者へのおすすめ投資(1)株式市場全体の波に乗る
- ページのまとめ
-
- 初心者は、やさしくシンプルな方法で投資をはじめた方がいい
- 株式市場は数カ月から数年単位で、大きな波を描いている
- 大きな波に乗ることがおすすめの投資方法
やさしくシンプルな方法ではじめる
投資資料と、投資資金の準備ができたら、いつでも売買を始めることが可能です。さっそく株を買いたくなるかもしれません。しかしちょっと待ってください。
株式投資は、売買をすること自体が目的ではなく、儲けることが目的のはずです。そうであるなら、なるべく儲けやすい方法で投資をスタートしましょう。
投資初心者にとっては、儲けやすいやり方のポイントは「やさしくシンプルな方法であること」です。当たり前のことですね。初心者のうちから、たくさんのことを考えなければならない、複雑な方法はできません。またあまりにも細かいところを追及したり、小さい儲けに労力を使ったりするやり方もできません。
そのような点から、おすすめするのは「株式市場全体の大きな波に乗って売買する」というやり方です。
チャートで市場全体の波を確認してみよう
次の図は、日経平均株価の長期チャートです。これを見ればわかるように、株式市場はだいたい1年から3年以内くらいの単位で大きな値上がりと、値下がりを繰り返しています。
- 日経平均株価の長期の動き(2001年1月~2014年7月、月足) ※拡大画像はこちら
もちろん、この波の長さ捉え方は、個人の感覚によるもので、この図で「上昇」「下落」としてまとめてしまっている中にも、数か月単位のもう少し小さい波を見ることもできます。
慣れてくるほど、短い波を感じられるようになるでしょうが、初心者のうちは、この大きな波をとらえて、その安いところで買って、高くなったら売る、ということをすればいいのです。
個別銘柄を探すよりもやさしいやり方
みなさんは、ソニーやトヨタといった、個別銘柄の株を買いたいかもしれません。もちろん個別銘柄の株を買っていいのですが、個別銘柄の株も、日経平均に代表される、市場全体の動きに強く影響されます。
もちろん、個々の銘柄が市場全体の動きとピッタリ一致するわけではありません。市場全体が下がっているときでも上がっている銘柄はあります。逆に、市場全体が上がっている時でも下がっている銘柄もあります。
市場全体の動きに関係なく、上がっていく銘柄をいつでも見つけ出して、うまく乗り換えながら投資できれば、もっとも効率がいいでしょう。しかし、それは非常に難しいやり方です。少なくとも投資初心者のうちは、わざわざそのような難しいやり方をする必要はありません。
日経平均株価の数年単位の大きな波をとらえて、売買するのが、もっとも簡単で、初心者におすすめの方法です。まずは「木を見ず、森を見て」投資しましょう。