ページのまとめ
  • 証券会社では、日本株以外に、外国株、投資信託など様々な商品を扱っている
  • 中級以上になったらチャレンジしたい「指数先物」や「オプション」も買える
  • レバレッジのかかる商品は、十分にしくみを理解してから取引すべき

日本の株式以外にも、さまざまな投資商品がある

投資の対象は国内の株式だけではありません。世の中にはさまざまな金融商品があり、投資家は取ることができるリスクや期待するリターン、得意分野や好みに応じて投資する商品を選んでいます。証券会社でもこうした幅広いニーズにこたえるために、多くの商品ラインナップを用意しています。

日本株以外で証券会社が特に力を入れているのは、投資信託です。

投資信託は投資家から集めたお金をまとめて運用してくれる商品で、投資する対象として、日本株はもちろん、先進国や新興国の株や債券、不動産、金や農産物などのコモディティ、中には株と為替を組み合わせた複雑な商品まで非常に多岐にわたっています。

対象によってリスクの程度は異なりますが、たとえば株の場合は、個別の株を買うよりも分散した投資ができるので初心者に向いている商品ともいえます。

また、個人向け国債や社債などの債券も、多くの証券会社で取り扱いがあります。海外の債券を取り扱っているところもあります。

<証券会社で取り扱う金融商品の例>
商品名 概要 レバレッジ 初心者
おすすめ度
日本株
(現物)
日本の株式市場に上場する個別株 -
日本株
(信用)
証拠金を担保に株を借りて行う日本株取引
投資信託・ETF
(上場投資信託)
投資家から集めたお金をまとめて運用。
投資対象はさまざま
-
外国株 アメリカ、香港など海外の株式市場に
上場する個別株とETF
-
国内債券 個人向け国債、日本企業の社債など
日本の債券
-
外国債券 発行体、通貨、発行地の
いずれかが海外の債券
-
外国為替
証拠金取引
(FX)
米ドルなど外国の通貨を売買して
利益を得る証拠金取引
日経225先物・
225ミニ・オプション
日経平均株価の指数を
対象にした先物・オプション取引
くりっく株365
(取引所CFD)
日経平均株価などの指数を
対象にした証拠金取引
eワラント
(カバードワラント)
個別株や株価指数、為替などの
投資対象に少額で投資できる商品
純金・
プラチナ積立
毎月決まった金額や重さの
純金・プラチナを積み立て購入できる商品

ネット証券は特にラインナップが充実

大手のネット証券は特に品ぞろえが充実しており、アメリカや香港など海外の株式市場に上場する外国株も買うことができます。特にSBI証券楽天証券は外国株が充実しており、インドネシア、シンガポール、マレーシアなどで上場している株にも投資できます。

また、外貨を売買して利益を得るFX(外国為替証拠金取引)のサービスを提供しているネット証券も多くあります。FXは個人投資家に人気のある取引で、専業のFX会社を利用する人も多いですが、ひとつの金融機関で投資資金をまとめて管理したい人にとっては証券会社のFX口座は便利です。SBI証券ではFX口座で円から替えた米ドルを外国株口座に移してアメリカの株を買う、といったラインナップ豊富な証券会社ならではの取引も可能です。

リスクは非常に高くなりますが、日経平均株価の先物取引である「日経225先物」「日経225ミニ」「日経225オプション」といった上級者向けの金融商品も、多くの証券会社で扱いがあります。

オリジナルの金融商品や、限られた証券会社でしか取引できない商品もある

証券業界はまさに群雄割拠の世界ですから、オリジナルの投資商品を開発したり、他社での取扱いの少ない金融商品を用意したりして差別化を図る動きもみられます。

たとえば、カブドットコム証券は1万円から個別株を買えるプチ株(単元未満株)という商品を用意しています。本来は10株や100株など決められた最低売買単位(単元)からしか投資できない個別株を、1株から購入できるほか、500円から積み立てることも可能です。この商品を利用すれば資金の少ない投資家でも個別株投資や分散投資ができます。単元未満株を取り扱う証券会社は他にもありますが、条件などは異なります。 >> カブドットコム証券の口座開設はこちら

また、日経平均株価など国内外の株価指数に投資する「くりっく株365」(取引所CFD)という金融商品は、マネックス証券やインヴァスト証券など8社の金融機関でのみ、取扱いがあります。
>> マネックス証券の口座開設はこちら

さらに、国内外の個別株式や株価指数、為替相場、商品(コモディティ)相場などに3000円程度から投資できる「eワラント」(カバードワラント)は、SBI証券と楽天証券でのみ投資ができます。また、マネックス証券や楽天証券では、純金やプラチナの積み立ても可能になっています。

ただし、FXや先物・オプション、くりっく株365、eワラントなどは、用意した資金を上回る投資ができる「レバレッジ取引」です。レバレッジ取引は少ない資金で効率の良い投資ができますが、思惑の反対方向の値動きをすると損失が非常に大きくなります。チャレンジする際は、しくみを十分理解し、厳重なリスク管理をする必要があります。

<6大ネット証券の金融商品取扱い状況  ※2014年8現在>
  SBI証券 楽天証券 マネックス
証券
GMOクリック
証券
カブドット
コム証券
松井証券
日本株
(現物)
○ ○ ○ ○ ○ ○
日本株
(信用)
○ ○ ○ ○ ○ ○
投資信託
ETF(上場投資信託)
○ ○ ○ ○ ○ ○
外国株 ○ ○ ○ × ○ ×
国内債券 ○ ○ ○ × × ×
外国債券 ○ ○ ○ ○ ○ ×
外国為替証拠金取引
(FX)
○ ○ ○ ○ ○ ○
日経225先物・
225ミニ・
オプション
○ ○ ○ ○ ○ ○
くりっく株365
(取引所CFD)
× × ○ × ○ ×
eワラント
(カバードワラント)
○ ○ × ○ ○ ×
純金・プラチナ積立 × ○ ○ × × ×
  SBI証券 楽天証券 マネックス
証券
GMO
証券
カブドット
コム証券
松井証券