- 基礎編
- 投資を始めてみませんか ~株の魅力
2014年9月1日
株式投資は少額でスタートした方がいい理由
- ページのまとめ
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- 投資には、複利効果があり、長期間になればなるほど雪だるま式にお金が増える
- 早く始めれば始めるほど、投資の技術が身について上達するのが早くなる
- 最初は失敗する可能性も高いため、少額で投資を始める
投資は早く始めれば始めるほど有利
資金と知識、技術があれば、レバレッジを効かせて効率よく稼ぐことができるのが、投資のメリットです。しかし、実際に多額の資金がなければ、あるいは資金はあったとしても、それを活かせる知識や技術がなければ、絵に描いた餅です。
そのため「自分はお金があまりないから、いまはまだ投資をしても無駄だな」と感じる人がいるかもしれません。しかし、それはまったくの誤解です。その理由のひとつが、投資の「複利効果」です。
期間が長ければ長いほど大きくなる複利効果
複利効果とは、利益を再投資することで、利益がさらに利益を生み、いわゆる「雪だるま式」に投資資金が増えていくことを表します。たとえば、100万円の資金でスタートして、年間10%の利益が得られるとします。
年数 | 投資資金 | 利益(10%) | 合計 |
---|---|---|---|
1年目 | 100万円 | 10万円 | 110万円 |
このとき、利益率の10%は変わらないとして、10年間投資をしたら合計はいくらになるでしょうか?
一瞬、「10万円の利益で10年だから、100万円(100%)の利益(投資資金が2倍になる)」と思ってしまうかもしれません。しかし、それは間違いです。利益を再投資すれば、その利益も10%ずつ増えていくからです。その結果、次の表のようになります。
年数 | 投資資金 | 利益(10%) | 合計 |
---|---|---|---|
1年目 | 100万円 | 10万円 | 110万円 |
2年目 | 110万円 | 11万円 | 121万円 |
3年目 | 121万円 | 12万1000円 | 133万1000円 |
4年目 | 133万1000円 | 13万1100円 | 146万2100円 |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
10年目 | 235 万7948円 | 23万5794円 | 259万3742円 * |
*年利10%を「複利」で運用すると、10年後には約160%の利益が得られる!
このように、10年間では約160%の利益率となり、投資資金は2.6倍に増えます。さらに、20年後には、約572%もの利益が得られ、投資資金は約6.7倍以上にも増えるのです。
このように、利益を再投資する「複利運用」は、長期間投資すればするほど、いわゆる「雪だるま式」に投資資金が増えていきます。
そのため、最初は少ない投資資金であっても、なるべく早くから投資をはじめた方が、効率がいいのです。
投資を早く始めた方がいい2つめの理由
ただし、もちろん株式投資には損をするリスクもあります。毎年同じように利益を出していくことなど、実際には不可能です。
では実際はどうなのかというと、投資とは経験と知識によって技術が上達するものであり、技術次第では、資金をもっと早く増やすことができる可能性もあり、逆に増やすスピードが遅くなる可能性もある、ということです。
技術の上達に不可欠な経験と知識は、早く始めれば始めるほど、早く身に着くことは、言うまでもありません。この2点、つまり「複利運用の効果」という点と、「知識、経験の習得」という点から、どうせ投資を始めるなら、1日も早く始める方が有利になるのです。
最初は少額で始める
初心者のうちは当然、投資に失敗して損を出す可能性が高くなります。でも、少ない資金で投資をしていれば、失敗しても傷が浅くて済みますね。
本サイトの「投資家インタビュー」のコーナーには、それぞれ独自の株式投資のやり方で利益をあげている5人の個人投資家を紹介しています。今では着実に利益を出しているその5人の皆さんも、最初は失敗して資金を減らしていることがわかります。しかし、そこから研究をはじめ、試行錯誤の末に、自分なりの儲けのスタイルを確立したのです。
そこで、最初からうまく儲けられるとは考えずに、最初は「練習」だという気持ちで、損を覚悟でスタートしましょう。
その意味でも、最初はなるべく少ない金額で始めることがよいのです。
- 実際にお金を減らさない
- 精神的な負担を増やさない
この2点から、仮にお金に余裕がある人でも、最初は少額での投資からスタートしましょう。手持ちの余裕資金が少ないから少額でしか始められない、というより、余裕資金が多くても少なくても、最初は必ず少額でスタートすべきなのです。
投資スタート金額の目安
最初に必要な資金の目安は、以下の通りです。
- 少し余裕のある人:30万円
- 普通の人:10万円
- あまり余裕のない人:5万円
最初はこのくらいの資金でスタートして、成功と失敗を繰り返しながら、だんだん投資が上手になっていくこと。そして投資が上手になるとともに、投資資金も増えていく、さらに利益も増えていく、というのが、理想的な展開です。
そのためには、時間が必要です。だからこそ、長期的な展望を持って、少ない資金でなるべく早くから投資の実践を始めることを、おすすめします。