ページのまとめ
  • 投資には、複利効果があり、長期間になればなるほど雪だるま式にお金が増える
  • 早く始めれば始めるほど、投資の技術が身について上達するのが早くなる
  • 最初は失敗する可能性も高いため、少額で投資を始める

投資は早く始めれば始めるほど有利

資金と知識、技術があれば、レバレッジを効かせて効率よく稼ぐことができるのが、投資のメリットです。しかし、実際に多額の資金がなければ、あるいは資金はあったとしても、それを活かせる知識や技術がなければ、絵に描いた餅です。

そのため「自分はお金があまりないから、いまはまだ投資をしても無駄だな」と感じる人がいるかもしれません。しかし、それはまったくの誤解です。その理由のひとつが、投資の「複利効果」です。

期間が長ければ長いほど大きくなる複利効果

複利効果とは、利益を再投資することで、利益がさらに利益を生み、いわゆる「雪だるま式」に投資資金が増えていくことを表します。たとえば、100万円の資金でスタートして、年間10%の利益が得られるとします。

年数 投資資金 利益(10%) 合計
1年目 100万円 10万円 110万円

このとき、利益率の10%は変わらないとして、10年間投資をしたら合計はいくらになるでしょうか?
一瞬、「10万円の利益で10年だから、100万円(100%)の利益(投資資金が2倍になる)」と思ってしまうかもしれません。しかし、それは間違いです。利益を再投資すれば、その利益も10%ずつ増えていくからです。その結果、次の表のようになります。

年数 投資資金 利益(10%) 合計
1年目 100万円 10万円 110万円
2年目 110万円 11万円 121万円
3年目 121万円 12万1000円 133万1000円
4年目 133万1000円 13万1100円 146万2100円
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
10年目 235 万7948円 23万5794円 259万3742円 *

*年利10%を「複利」で運用すると、10年後には約160%の利益が得られる!

このように、10年間では約160%の利益率となり、投資資金は2.6倍に増えます。さらに、20年後には、約572%もの利益が得られ、投資資金は約6.7倍以上にも増えるのです。

このように、利益を再投資する「複利運用」は、長期間投資すればするほど、いわゆる「雪だるま式」に投資資金が増えていきます。

そのため、最初は少ない投資資金であっても、なるべく早くから投資をはじめた方が、効率がいいのです。

投資を早く始めた方がいい2つめの理由

ただし、もちろん株式投資には損をするリスクもあります。毎年同じように利益を出していくことなど、実際には不可能です。

では実際はどうなのかというと、投資とは経験と知識によって技術が上達するものであり、技術次第では、資金をもっと早く増やすことができる可能性もあり、逆に増やすスピードが遅くなる可能性もある、ということです。

技術の上達に不可欠な経験と知識は、早く始めれば始めるほど、早く身に着くことは、言うまでもありません。この2点、つまり「複利運用の効果」という点と、「知識、経験の習得」という点から、どうせ投資を始めるなら、1日も早く始める方が有利になるのです。

最初は少額で始める

初心者のうちは当然、投資に失敗して損を出す可能性が高くなります。でも、少ない資金で投資をしていれば、失敗しても傷が浅くて済みますね。

本サイトの「投資家インタビュー」のコーナーには、それぞれ独自の株式投資のやり方で利益をあげている5人の個人投資家を紹介しています。今では着実に利益を出しているその5人の皆さんも、最初は失敗して資金を減らしていることがわかります。しかし、そこから研究をはじめ、試行錯誤の末に、自分なりの儲けのスタイルを確立したのです。

そこで、最初からうまく儲けられるとは考えずに、最初は「練習」だという気持ちで、損を覚悟でスタートしましょう。

その意味でも、最初はなるべく少ない金額で始めることがよいのです。

  • 実際にお金を減らさない
  • 精神的な負担を増やさない

この2点から、仮にお金に余裕がある人でも、最初は少額での投資からスタートしましょう。手持ちの余裕資金が少ないから少額でしか始められない、というより、余裕資金が多くても少なくても、最初は必ず少額でスタートすべきなのです。

投資スタート金額の目安

最初に必要な資金の目安は、以下の通りです。

  • 少し余裕のある人:30万円
  • 普通の人:10万円
  • あまり余裕のない人:5万円

最初はこのくらいの資金でスタートして、成功と失敗を繰り返しながら、だんだん投資が上手になっていくこと。そして投資が上手になるとともに、投資資金も増えていく、さらに利益も増えていく、というのが、理想的な展開です。

そのためには、時間が必要です。だからこそ、長期的な展望を持って、少ない資金でなるべく早くから投資の実践を始めることを、おすすめします。