ページのまとめ
  • 副業などで、たくさん稼ごうと思うと、長時間働かなければならない
  • 株式投資は、かかる手間と投資資金額は、ほとんど関係ない
  • 投資は、資金量が多くなればなるほど、効率よく稼ぐことができる

投資をするより副業で稼いだ方がいい?

投資で成功するには、それなりに時間や手間をかけて研究したり技術を向上させたりすることが必要です。そう聞くと「それなら、普通に仕事をしているのとかわらないではないか」と思われるかもしれません。あるいは、副業やアルバイトをして稼いだ方が手っ取り早い、という意見もあるかもしれません。ある意味では、その通りです。

とくに、投資金額が少ないうちは、投資で儲けるといっても、その利益はわずかな金額でしょう。そうであるなら、投資に時間をかけるより、バイトでもした方がいいとも思えます。

しかし、投資には、普通の仕事にはない、大きな特徴があります。それは「レバレッジ」を利かせて、効率をどんどん上げていくことができる、という点です。これが、株式投資が効率のいい理由です。

知識によってレバレッジが利く

レバレッジとは、もともと「てこ」という意味で、少ない力で大きなものを動かすしくみを意味しています。投資のレバレッジ効果を、例で考えてみましょう。

いま仮に、一般の投資家が一生懸命に研究や練習をして、得られる利益が年間10%だとします。10万円の資金なら1万円の利益、100万円を投資したとすると、10万円の利益です。

100万で投資すれば10万、1000万だと100万。”10万”と”100万”の利益、100万の方がだいぶまとまった利益額という感じがありますよね。でも、手間は大きくは変わらないのですよ。

しかし、利益が少ないと感じるのは、10万円あるいは100万円という投資資金だったからで、資金がたくさんあれば、話は別です。たとえば、仮に1000万円の資金があり、同じ条件で運用できるとすれば、年間の利益は100万円になります。これなら、かなり「まとまった利益金額」という感じがしますね。

そして、上の例で大切なポイントは、100万円を運用することも、1000万円を運用することも、手間はそんなに変わらない、ということです。資金が10倍だから、手間も10倍になるということは、ありません。

一方、仕事はどうでしょうか?仕事では10万円稼ぐのと、100万円稼ぐのが同じ時間、同じ手間ということは、まずありえないでしょう。とくに、副業、アルバイト的な「時給」で稼ぐような仕事の場合は、時間と稼ぎはほぼ比例します。

  • 仕事(副業):10倍稼ぐには、10倍の時間、働かなければならない
  • 投資:10倍の投資資金で稼ぐのも、かかる時間や手間はほとんど同じ

つまり、投資の知識や技術は、時間的なレバレッジを効かせることができる、ということなのです。

時間的なレバレッジを効かせることができる株式投資

資金面でのレバレッジは、初心者にはおすすめしない

なお、上記のレバレッジという言葉の使い方は、知識と時間という点に主眼をおいており、通常の使い方とはちょっと違っています。

通常、投資の世界でレバレッジというと、「少ない資金で大きな取引ができるしくみ」のことを指します。簡単に言えば、10万円の資金で20万円分の株が買える、というようなしくみです。株の場合は、信用取引というやり方を利用することで、レバレッジを効かせた取引をすることが可能です(信用取引については「「信用取引」でリスクもリターンもアップ」で詳しく説明しています)。

資金面でのレバレッジを効かせた取引も、資金を効率的に活用できるという、投資の特徴のひとつです。上手く使えば、強力な武器になります。しかし、資金面でのレバレッジは、利益の可能性とともに、損失の可能性も増やしますので、初心者のうちは、この資金面でのレバレッジを効かせた取引は、やめておいた方がよいでしょう。

上級者になれば、資金面でもレバレッジを効かせた取引を行うことで、さらに効率よい利益を稼ぐことも可能になります。